発行元 宇山光男 .
エディションノート
■オーガニックコスメ、自然派化粧品が危ない!
「オーガニックコスメ」「ナチュラルコスメ」「自然派化粧品」といった
化粧品が、最近とくに増えています。
自然のものなら当然体にやさしいし、肌にもやさしいはず。
そう思って、みなさん、積極的に
「オーガニックコスメ」や「ナチュラルコスメ」といわれるものを
使われていることでしょう。
そんななか、
「オーガニックで肌にやさしい化粧品を使っているのに、かぶれます。
私の肌が悪いのでしょうか?」
といった声が多く聞かれるようになりました。
悪いのは、あなたのお肌ではありません。
ウソだらけで、消費者の目を巧妙に騙し、
お肌をどんどん弱くさせている張本人は、
何を隠そう「化粧品」だからです。
どんなにオーガニックであることを謳っても、
化粧品の成分として合成された時点で、
化学物質になることには変わりはありません。
原料がオーガニックであるかではなく、
その成分がお肌にどんな作用をもたらすかを
見極めることが必要なのです。
■クレンジングオイルと台所用洗剤は同じ!?
お肌にやさしいという触れ込みのクレンジングオイルと、
ゴム手袋を使わないと肌あれの原因になることもある
台所用洗剤が同じものだと聞いたら、どう思いますか?
これ、本当のことなんです。
ちょっと考えてみてください。
洗剤メーカーと化粧品メーカー、同じ会社だったりしますよね?
同じ原料や同じ作用の原料を使って、
まったく別の用途のものを製造しているのです。
それは、化粧品のパッケージに記されている、
「成分表」を見ればわかります。
毎日毎日、台所用洗剤で顔を洗っていたら、
お肌の水分や油分が失われ、弱肌になっていくのは当然のこと。
そうして無防備になったお肌は、
「保湿成分」などといった耳あたりのいいフレーズの
化学物質にさらされ、お肌は壊れていくのです。
■「しっとり」「ぷるぷる」「美白」
「浸透」「植物エキス」に要注意!
「保湿成分」といったフレーズが、なぜ、要注意なのか?
それは、そうした成分がお肌のバリア機能を徹底的に壊す、
合成界面活性剤だからです。
詳しい説明は本書にゆずりますが、
合成界面活性剤は、保湿作用もある洗浄剤です。
これが、台所用洗剤の原料なのです。
もし、あなたが、いい化粧品を使って一生懸命お手入れをしているのに、
「冬場の乾燥がひどくなった」
「シミができやすくなった」
「すっびんになると肌の色がワントーンくすんでいる」
などといった心当たりがあるようでしたら、
即刻その化粧品の使用をストップしてください。
そして、その化粧品にどんな成分が含まれているのか、
本書で検証していきましょう。
本書では、美容業界に携わりながら、
プロを対象に、皮膚や化粧品の知識の普及に努めてきた著者が、
化粧品の巧みなウソを明かします。
本書があなたの肌を健やかにする一助になりましたら幸いです。