愚行録 (創元推理文庫) by 貫井 徳郎 ダウンロード PDF EPUB F2
端的に言えば、人の底意地の悪さ、腹黒さが次々と書かれているお話。
面白かった!
映画を見て、よかったのでもう少し深読みしたくて、原作を買いました。
インタビュー形式?なのであ、っという間に読み終わりました。
映画とセットだと、いいと思います。
本だけだと物足りないかもです。
貫井作品は初めてなので、電子版でお試しをするつもりでした。
けれど一気に読み終えてしまい、これなら書籍の方が読みやすかったと後悔しました。
インタビュー形式の小説は珍しくないのですが、構成がしっかりしていて、伏線もちゃんと仕込まれています。
好き勝手に語る人々の間を縫い合わせるように繰り返される、犯人のモノローグ。
語らないのは「お兄ちゃん」だけ。
それなのに「お兄ちゃん」の行動や心情もしっかり読み取ることができます。
そしてラストの衝撃の真実。
最後まで読み終えた時、タイトルの「愚行録」が立ち上がってきます。
小説としては優れていると感じました。
ただ、内容は救いようのない無間地獄なので、もう一度読み返したいとは思いません。